レポート

8/19 GRAND PRIX KAISAREIA リザルト

2023年8月20日

レース概要

2023.8.19
GRAND PRIX KAISAREIA – 1.2 MEN ELITE ROAD RACE

トルコ国土の中央部に位置するカイセリ市中心部を出発し、ゴールのエルジェス山へ向かう133.6kmのラインレース。
レース序盤から100kmはほぼ平坦だが、ラスト30kmから始まるヒルクライム区間は1000m以上の登り続ける。フィニッシュ地点となるエルジェス山の標高は2200mだ。
スタート地点はすでに標高は1000m以上あり、高地での低酸素とも戦うこととなった。

 

目標と課題

コースプロフィールとしては、のぼりで強さを発揮する鎌田を欠き、チームにとっては非常に厳しいものとなった。
その中でチームとしての目標は集団の中で存在感のある走りを魅せることと、リザルト20位以内に選手を送り込むこと。登坂力のある南和人をのぼりが始まる後半勝負に準備させ、まだ本調子でない中島はアシストとして南のフォローにまわる。
横塚、向川、渡邊は前半から積極的に動き、先行できるかがポイント。
加えて、チーム全体での連携など、課題をもって挑んだ。

 



選手リザルト

✅ 南  和人 28位
✅ 向川 尚樹 31位
✅ 渡邊 諒馬 35位
✅ 横塚 浩平 40位
✅ 中島 雅人 41位

 



スタッフ

Director 佐藤信哉
Assistant director 佐藤美樹

メカニック 田方佐矢子


 

レースレポート

カイセリ市内の中心地を9:00にスタート。

スタート地点周辺は極端なバリケートもされていなければ、コースクリアの直前の時間まで通行人が多数横断する。

これから本当にレースが開催されるのかわからないくらい日常の雰囲気。


そんな状況もあり、いきなりレースがスタートしたような体感だった。

チームカーは車列の7番目で、前方にいるプロトンが時折確認でき、アクチュアルスタート直後からアタック合戦が続いているのがなんとなく認識できた。



30分ほどして10名の逃げたメンバーのゼッケン番号が読み上げられる。
横塚のゼッケン番号15がそこに加わっていて、その時点でタイム差は2分。
50分ほどして1名が脱落し、9名の逃げが続く。
そこからタイム差は1時間10分ほどで3分20秒、レース半ばで最大4分50秒ほどの差が開いた。

佐藤監督、メカニック田方、アシスタント佐藤美樹の3名を乗せたサポートカーは無線で知らされるタイム差に興奮。


後半の登坂区間を迎えるラスト30km付近で少し縮まったが、まだタイム差は3分50秒。
淡い期待を抱くも、ここまで100km以上を逃げ続けてきた横塚はラスト20kmで力尽きる。

後半勝負のプランとして、プロトンに残っていた南にあとは託すも、やはり普段ここで走り慣れたライバル勢に力の差を見せつけられチームは惨敗。

しかし、チームとしては逃げに選手を送り込むなど、最低限の目的を果たすことができた。

 

レース後のコメント

横塚浩平

予定通り逃げには乗ったが、途中から力が入らなくなりラスト20kmの登りに入ったところでドロップ。自分から動いて逃げを作れたし逃げ続ける中でも足に余裕を持って走れていた点は良かった。
体調を万全にしてレースに臨めなかったのは反省。
来週にもレースはあるのですぐに回復して調整に入る。

 

南和人

初めての海外レースはとても良い経験になりました。
最後の登りで先頭から遅れてしまい、エースとしての役割を果たせなかったことがとても悔しいです。しっかりと気持ちを切り替えて、来週のステージレースに向けてコンディションを上げていきたいと思います。

 

向川尚樹

チームとしては、ミーティング通りの動きが出来ていたと思う。
日本では周回コース。ここでは、数十キロ直線続く。横風が吹けば、当たりっぱなし、といった状況が続く。いつもとは違う消耗の仕方で最後の登り区間へ。
最後の20kmの登りでトップと10分差。完全に力の差。
来週末のステージレースでは、エエとこ見せたいゼ!!



 

渡邊諒馬

逃げの予定でスタート。

スタートから何度もアタックをしたが、結局は自分が反応しなかったタイミングで逃げが決まった。

追走したい選手が他にもいるかと思い、何回もアタックしたが他の選手のアクションはなく、そのまま逃げが確定した。
ここからは南のアシストに切り替え、向川さんと位置取りに専念した。
最後の登りに5番手くらいで入れたが、登りに入って1分程でちぎれてしまった。

もう少し長い時間南の近くにいれればよかったが力がなかった。
平坦は集団だったので余裕持って走れた。

 

中島雅人

6月のレースで落車して入院。そこを経てからの復帰戦は初の海外レースとなった。
想定していたより走れ、良い経験もできた。
次のステージレースまでにもう少し回復させておきたい。

 

佐藤信哉

監督

選手と共にチームスタッフも手探りのサポートだった。
横塚が逃げに乗ってくれたお陰で、サポートも逃げ集団とメイン集団の行き来など、
非常に多くの経験をすることができた(撮影も…)

プロトンでのチームの動きも目的を持った動きをできたと感じる。

チームの持つ本来の力を発揮すること、その難しさを感じるレースだった。

次戦は来週25日〜27日に開催される3日間のステージレース。

トルコ滞在もあと1週間。
しっかり準備し、チームとしてより良いパフォーマンスを発揮できるようにしたい。

 

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