レポート

2014.4.20 白浜クリテリウム決勝 レポート (佐藤)

2014年4月24日

佐藤です。

決勝はJプロツアーの景色が少しばかり違って見えてきた気がする一戦だった。

結果は14位、
宇都宮での初戦の12位よりも落ちたが、内容からすれば今回の方が遥かに良かった。

今までは、とにかく、
身の程をわきまえてとにかく我慢。
最後まで生き残る。
でも今回は多少チャレンジすることができた。

那須ブラーゼン佐野淳哉選手や、斑鳩アスティーフォ山本元喜選手が、
前半から積極的に集団から抜け出す動きで予選のように逃げ切ってしまうか、
ブリッツェン、マトリックスあたりがその動きを封じ、ラストのスプリント勝負に掛けてくるか…。
レース前に、そんな話をマッサの大塚としていた。

結果的にはラストの集団ゴール勝負となったが、
今回は上述の二人をはじめとした選手による繰り返されるアタックに反応し、集団から抜け出す動きにトライした。

いつ脚が売り切れる(疲労困憊で脚が動かなくなる)かわからない恐怖に怯えつつも、何度もチャレンジした。
疲れる度に集団の後方まで位置を落とすと、前方にチームメイトの簑原の姿があり、
よしよし、と思いつつ、また踏み直し、前方に出て集団から抜け出すチャンスを伺うという事の繰り返し。


ただ実際は、二人をチェックしているに過ぎなかった。
ただでさえマークが厳しい選手達、集団はそう簡単に逃がしてくれる訳がないし、
ご本人達も無名の選手について来られてるのがわかったら、その気にもなる訳がない。

逃げたいなら自分も前に出て死ぬ気でローテーションを回さないと…。

一方で、ライバルチームが3名以上決勝進出を果たしているが、チームとしては簑原と2名。
何としても二人とも完走、あわよくば20位以内の着を得たいという背景があった。

そう考えると決して冷静な判断ではなかったかもしれないが、
その気持ちもあってか、最後の集団スプリントではなぜか前に行けた。

いつかこのレースで逃げに乗ってみたいが、
一方でポイントを獲得する為に冷静に戦わなければならない。
メンバーは着実に成長しているし、(自分も成長過程なのに偉そうにすみません…)
チームの力がついてきたら、
そんな事ももっとやり易くなるだろうと実感するレースだった。

(Photo:Miki Sato)