その他情報
秋吉台ロードレース レポート(佐藤)
2019年10月11日
【佐藤信哉】
いよいよ迎えた最終戦。
登坂が厳しいコースなのに、
少しずつ減らしてきた体重がレースウィークになって増えてしまい、
メンタル面あまり清々しい状態ではなかったものの、
前週の関東遠征の帰りに秋吉台に立ち寄り、コース試走を繰り返すなど、
出来る限りの準備してこの日を迎えた。
スタート直後のアタック合戦で東京ヴェントスの伊藤選手と2名で集団を抜け出す。
他にも数名いたけど、有力選手がいなかったため、集団へ戻っていった。
踏みやめるか非常に迷うところであったが、
伊藤選手のペダリングは力強く、逃げようとする意志を感じ、
メイン集団とのタイム差が気付いたら40秒と開いていたこともあり、
容認されていることを信じ、自分も1分開くまではめいっぱい踏み続けた。
程なくするとMotoから「1㎞ to 地元賞」のボードが表示される。
そのスプリントポイントの存在自体は知っていたけど、
自分には縁がないだろうとよく確認していなかったが、
無事に前に出ることが出来た。
その後、後方から合流したシマノ木村選手や、エンシェアの水野選手など、
4名が合流。
できれば逃げの状態のまま、スタートフィニッシュラインを通過したい。
スタートフィニッシュ手前には激坂のカルストベルグが立ちはだかる。
集団となると激しいペースアップが繰り返されるため、
千切れてしまう恐怖を感じながら登るのと、
仲間意識のある数名で無理のない一定ペースで登るのとでは、
ストレスが全く違う。
そして、無事逃げ集団のまま、1回目のカルストベルグは水野選手のペース作りで。
水野選手、木村選手は全く息が乱れていないが、
自分は生かされず殺されず、といった状態。
でも、やはり決して楽なペースではなかったようで、6名→3名の逃げへ。
途中、YouTubeでおなじみの、
シマノカーの野寺監督から木村選手へのアドバイスを、生で聞くことが出来た。
色々な作戦がある中で、
この逃げ集団にも可能性があるというような雰囲気に聞こえ、
モチベーションが上がった。
2回目のカルストベルグで後方からホンダ石原選手が近づいてくる。
メインとの差が最高で2分以上開いていたところから徐々に詰められていて、
1分15秒前後くらいになっていたが、
石原選手が合流してからまた1分50秒くらいまで巻き返す。
自分にとってはこの時が最高潮にきつかった。
単独で追いついてきた石原選手は強かったです。
そして3回目のカルストベルグで力尽き、木村選手と石原選手を見送り、
その後、後方から来たメイン集団に吸収され、
そこからも脱落してレースを下りました。
地元賞!
自身初のJプロツアーの表彰台!
ファーストアタックから90km程の逃げ、映像に残る走りができた。
⇒YouTube
結果的に体力を奪われ、フィニッシュならず。
チームの状態としては、
「逃げ」より完走ポイントを積み上げるべきだったかもしれません。
しかし、2016年、当時住んでいた家の近くで行なわれたTOJ京都ステージ。
当時の宇都宮ブリッツェンの大久保選手、
マトリックス安原選手らが逃げている姿に、激しく心を揺さぶられた。
今回、地元九州からも近いということで、
多数のファンのみなさまが応援に来て下さり、
体が自然に動いていました。
その応援が後押しとなり、積極的に走ることができました。
ありがとうございました!
Bike:COLNAGO CONCEPT
バイクはエアロロードのコンセプト
重量は7.2kg。
V2-Rよりは若干重いがエアロロードとしては充分軽量!
1.2㎞程度のカルストベルグの印象が強いコースであるが、
1周は29.5㎞あるコース。
下りやアップダウンは非常に速く走れるバイクであり、
その区間のアドバンテージを生かせたと思います。