レポート

6/27 全日本選手権ロード U23は住田の献身で阿部源が4位に、女子マスターズでDevo樫部が全日本チャンピオンに

2026年6月29日

2026年6月27日(土)、新潟県南魚沼市で行われた全日本選手権ロードレース、男子U23と女子マスターズのレースレポートです。

Photo: Yusuke SUGA

Photo: Kensaku Sakai

南魚沼市東部の三国川ダム周辺を舞台に、1周12kmのコースでレースが行われた。
スタート直後に大きなのぼりが1箇所、その後も細かなアップダウンはあるが決してクライマー有利とは言えないコースプロフィール。
そして連続するカーブと狭い道幅、後半には鋭い斜度のダウンヒルが設定され、予測のつかない展開も考えられた。

Photo: Yusuke SUGA

Photo: Yusuke SUGA

男子U23は12kmのコースを11周回する132kmのレース。VC FUKUOKAからは阿部源と住田悠人の2名が出場。
少人数でチャンスをものにすべく、阿部をエースに据え、住田が前方で仕事をするという明確に役割を分担するレースプラン。
大きくレースを動かす要素のない逃げは無理に追わず脚を使わない。
一方で、後半に独走力を持つシマノレーシング・佐藤選手を有利にしてしまう展開だけは避けたい。有力な逃げが決まった場合は、あくまで後半の勝負に備えて立ち回る、という方針でレースに挑んだ。

Photo: Kensaku Sakai

Photo: Kensaku Sakai

4周目、シマノレーシング・山里選手とHPCJC-ブリヂストン アンカー・新藤選手が飛び出すと、住田がすぐに反応。3名の逃げが形成された。
ここに2名が合流して7名に拡大する間、阿部は集団前方のポジションをキープし、後方の混乱に巻き込まれることなく状況を見極める。
8周目、愛三工業レーシング・神谷選手とTEAM UKYO・曽根田選手が合流。さらに絞られたメイン集団からも合流が続き、先頭は18名程度の大集団となった。
レースの主導権を握る集団に、住田が無理なく乗り続けられたことが、後半のチャンスを掴む布石となった。

Photo: Kensaku Sakai

Photo: Kensaku Sakai

動きが決定的になったのは9周目。ブリヂストン・新藤選手とBourg-en-Bresse Ain Cyclisme・望月選手が集団から抜け出し、2名での逃げに。
阿部はその後方グループに入り、ローテーションで積極的に回りながら逃げを追走する。
最終周手前のダウンヒルで望月選手が単独となり、後ろを引き離したまま単独優勝でフィニッシュラインへ駆け込んだ。
そしてドロップした新藤選手を吸収した後方の7名で、2位を懸けたスプリントへ。激しい競り合いの中、阿部源が4位でフィニッシュした。

Photo: Yusuke SUGA

表彰台まであと一歩だったが、シーズン前半を通してコンディションを上げていた阿部の走りと、それを献身的にフォローしチャンスを生み出した住田のチームワークが光るレースとなった。

 

男子U23リザルト

✅阿部  源 4位
✅住田 悠人 27位

 

レース後の選手コメント

住田 悠人

作戦通り、アシストとしてやるべきことはある程度できたと思う。
逃げが吸収された後は脚が攣った状態だった。
勝ち逃げが決まった時にもうひと仕事できるくらい強くなりたい。

阿部 源

今回、自分はエースとして走らせてもらいました。
チームメイトの住田が序盤から逃げ、吸収された後も力の限りチェックに入り続けてくれたおかげで、自分が思い描いていた勝負の展開まで持ち込むことができました。しかし、一番大事な場面で脚を攣ってしまいました。最後まで優勝だけを狙って逃げた選手を追い続けましたが、届きませんでした。
勝負できる力のある住田がアシストに徹してくれ、チームスタッフの皆さんにも最高の環境を整えていただいたにもかかわらず、優勝という結果で応えられなかったことが何より悔しいです。
この悔しさを力に変え、必ず日本一をつかめるよう、これからもトレーニングを積んでいきます。
今回もたくさんのご声援、本当にありがとうございました。

佐藤 信哉 監督

阿部はアンダーの最終年で、このレースに賭ける意気込みを感じていました。
住田は普段の献身的な阿部の姿を見ていて、この日は阿部のために今自分にできる全てを尽くしました。
結果こそ望む形にはならなかったものの、託された想いを一身に背負い、既に限界を超えている中でもがき抜いた阿部のフィニッシュシーンは、深く胸を打つものがありました。こうしたロードレースのもつかけがえのない瞬間に監督として立ち会えたことを、心から誇りに思っています。

 

女子マスターズで樫部結香が優勝!

同日午後には女子マスターズが開催され、今シーズンからDevoに加入した樫部結香が出場。
1周12kmのコースを3周する36kmのレースに挑んだ。
この日は男子マスターズと混走となったが、この展開が功を奏す。
速度域の速い男子の集団に意地で食らいつき、そのペースをキープしたまま女子カテゴリーで独走。

 

レース前にはトップチームの選手からも立ち回りや注意点のアドバイスを得た樫部は、出し惜しみなしでひたすらペダルを回す。
最終的に2位に2分近い差をつけて優勝し、全日本マスターズチャンピオンの座を獲得した。
昨年からレースへの挑戦を始め、自身の初勝利がこの大きな舞台となった。

 

女子マスターズリザルト

✅樫部 結香 1位

 

レース後の選手コメント

樫部 結香

初出場の全日本選手権女子マスターズカテゴリーで優勝することができました。
とにかく経験を積んで表彰台に立ちたいという想いでスタートし、巡ってきたチャンスを掴み取った結果だったと思います。
また、VC FUKUOKAのチーム内で手厚いサポートを受けることができ、レースに集中することができる恵まれた環境がなければこのようなリザルトには繋がらなかったと思います。MU23やMEの選手の方々のレースに挑む姿勢や走りからも多くのことを学んだ貴重な経験となりました。
また良い結果を残していけるよう、これからも頑張っていきます。
応援いただきありがとうございました。

 

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Photo: Yusuke SUGA

 

Photo: Kensaku Sakai

 

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