レポート

10/5 おおいたアーバンクラシック ロードレース ベンジャが9位、ジェラールがU23選手賞を獲得

2025年10月7日

2025年10月5日(日)、大分県大分市で開催されたUCIおおいたアーバンクラシック ロードレースのレポートです。

舞台はおなじみの大分スポーツ公園を起点に、1周11.6kmのコースを13周する150.8km。
アップダウンとテクニカルな下りが連続し、毎年ハードな展開を生むコースだった。

レースは序盤から有力チームが強烈に牽引し、集団は縦に長く伸びる展開に。
スタートから1時間の平均速度は45km/hを超える高速レースとなった。
VC FUKUOKAも主導権を握るべく本多らが前方で集団をコントロールしたが、どのチームも決定的な逃げを作れず、体力を削り合う消耗戦に。

6周回目にようやく3名の逃げが形成され、10周回目には入れ替わりで5名の新たな逃げが先行。
逃げグループはいずれも強力なメンバーで協調しつつ、メイン集団との差を徐々に広げていく。
VC FUKUOKAも追走を試みたが、逃げに選手を送り込んだチームとの駆け引きもあり、タイム差を詰め切れなかった。

終盤、メイン集団でのアタック合戦でベンジャが抜け出し、9位でフィニッシュ。
後方ではジェラールが25位、本多が39位で続いた。
95名が出走したが、完走はわずか39名。過酷なサバイバルレースとなった。
厳しい戦いのなか、集団で粘り強く走り切ったジェラールが U23最優秀選手賞 を獲得。
表彰台では白いリーダージャージに袖を通し、笑顔で壇上に登った。

 

🏁リザルト

✅ベンジャミ・プラデス 9位
✅ジェラルド・レデスマ 25位
✅本多 晴飛 39位
✅中島 雅人 DNF
✅向川 尚樹 DNF
✅辻野 壱哉 DNF

 

選手コメント

ベンジャミ・プラデス

レースは序盤からかなり複雑な展開で、逃げ集団が形成されるまで時間がかかった。

その段階でヴィクトリア・スポーツがレースをコントロールして、すべて支配されたように見えた。

ただ、残り3周で他チームの多くの選手が逃げを捕まえようと動いたが叶わず。おそらく力が残っていなかったのだろう。
久しぶりのレースにしては自分の感触が悪くなかったので、もし集団スプリントになっていれば、勝利か少なくとも表彰台を狙えたと思ったけど残念だった。
良かったのは、ジェラールが新人賞を獲得し、チームも昨日のハルヒに続いて再び表彰台に上がれたこと。
次はいよいよマイナビ ツール・ド・九州!本当にありがとう。

 

ジェラルド・レデスマ

今日のレースは、前半まで波乱の展開だった。多くのチームが仕掛けてくるアタックに対応するのが難しく、終盤にできた逃げ集団でようやくペースが少し落ち着いた。

僕たちはその逃げには乗れなかったけれど、できる限りの戦いを挑み、最後の1kmでベンジャのためにスプリントを仕掛けた。

ベンジャは9位に、僕はU23賞を獲得できて、再び表彰台に戻ることができた。
感触は良かったので、次の週末の「マイナビ ツール・ド・九州」にすべての目標を向けていく。

 

本多 晴飛

序盤からリスク回避の為先頭付近で走り少し余裕を持って走れた。
中盤から後半にかけてチェックや追走の動きをしたが他チームと連携が取れず逃げ切りを許してしまった。
マイナビ ツール・ド・九州に向けて自身の調子は確認出来たので、来週はよりハードに走れるようにしたい。

 

中島 雅人

去年の大分では集団後方で苦しみ続けるだけだった。今年は序盤に前で動くことを意識して実行できて良かった。
たくさんの応援ありがとうございました。

 

辻野 壱哉

序盤から後ろへ下がってしまい、それからは前へ上がるタイミングが見つからず、そのまま足切りになってしまった。
約1年ぶりにUCIレースへ参戦する機会を頂きましたが、結果は両日ともに不甲斐ない結果でした。
チームメイトと応援してくださってる皆様への申し訳ない気持ちでいっぱいです。
パワーの絶対値を上げるとともにアグレッシブに動けるようなレースセンスを磨いていきます。

 

向川 尚樹

序盤から予想通り激しいレースとなり、集団の中でポジションを落とさない様に走るのが精一杯だった。
途中1回しか動けず、ほぼ役に立たずレースを終えた。
コンディションは悪く無かったので、もう少しいけるかなと思っていたが、甘くは無かった。
精進して出直してきます。
沢山の応援ありがとうございました。
サポーターの皆さん、レースのサポートありがとうございました。

 

フォトギャラリー

Photo: OTA Nobuhiko