レポート
5/23 ツアー・オブ・ジャパン2025 Stage6 富士山 レポート
2025年5月24日
2025年5月23日に行われた「ツアー・オブ・ジャパン2025」Stage6 富士山ステージのレースレポートです。
大会も終盤に差し掛かり、いよいよクイーンステージを迎えたこの日。舞台はモータースポーツでもおなじみのサーキット「富士スピードウェイ」をスタートし、平坦基調の2021年の東京五輪自転車タイムトライアルのコースを3周回。その後「ふじあざみライン」を登って標高2,000mの富士山須走口五合目のフィニッシュに向けてヒルクライムする、全長66.6kmの山岳ステージ。
「ふじあざみライン」からフィニッシュまでは全長11.4km、標高差1,160m、平均勾配10%、最大勾配22%と、国内屈指の難関ヒルクライムコースである。
この極端なコースプロフィールにあわせ、VC FUKUOKAのバイクも特別仕様に。平坦区間の高速走行に対応するためフロントギアのアウターには54T、登坂用には軽い36Tを装備。ベンジャとジェラールのバイクには、MAVICのフラッグシップである超軽量エアロホイール「COSMIC ULTIMATE」をインストール。さらに、車体の軽量化を狙ってボトルケージは1個に。
本大会でチームメカニックとして帯同する星野さんのノウハウを詰め込んだ、車体重量7kgのヒルクライム決戦仕様でスタートを切った。
スタート後、周回コースで5名の逃げが決まり、一時は2分15秒差までリード。逃げとメイン集団は徐々にタイム差を縮めながら「ふじあざみライン」へ。約4kmにわたって直線が続く厳しい登りに入ると、逃げとメイン集団ともに一気に崩れ、有力選手20名ほどのグループに絞られた。過去にもTOJに出場し、この富士山ステージで好成績を残しているベンジャは、このグループ内で機を伺いながら冷静に脚を温存する。
体力的に厳しい奥田は無理せずこの日を乗り切る走りを、昨日に続いてバッドデイとなったジェラールは登坂序盤から遅れ、厳しい一日となった。向川、木村の欠場で人数を欠く中、ここにきて調子が上がってきている本多も、やや遅れながらも淡々とペダルを回してゴールを目指した。
レースは斜度が厳しくなる九十九折の「旧馬返」で抜け出した3名による勝負となり、ナホム・ゼライ・アラヤ選手(JCL TEAM UKYO)がクイーンステージを制してステージ優勝。忍耐強く登っていたベンジャだったが、最終的にトップから5分8秒のタイム差の21位でフィニッシュ。
本多は9分43秒差の37位、そして奥田のアシストを受けたジェラールも後方で無事にゴールした。
このステージを終えて総合順位も大きく動き、アレッサンドロ・ファンチェル選手(JCL TEAM UKYO)が新たにリーダージャージを獲得。
ベンジャはトップと5分48秒差の総合16位に後退したが、大舞台での見せ場を作るべく、チーム一丸となって残る2ステージに挑む。
🏁ステージリザルト(トップとのタイム差)
✅ベンジャミ・プラデス 21位(+5:08)
✅本多 晴飛 37位(+9:43)
✅奥田 和人 71位(+24:23)
✅ジェラルド・レデスマ 72位(+24:23)
🏁個人総合順位(トップとのタイム差)
✅ベンジャミ・プラデス 16位(+5:48)
✅本多 晴飛 41位(+30:39)
✅ジェラルド・レデスマ 45位(+32:49)
✅奥田 和人 76位(+56:14)
フォトギャラリー
Photo: Syunsuke FUKUMITSU