レポート

5/8 ツール・ド・熊野Stage1 ベンジャが3位表彰台に!

2025年5月8日

2025年5月8日に行われたツール・ド・熊野 第1ステージのレースレポートです。
本ステージは、3級山岳ポイントが1カ所設けられているものの、全体的にはフラット基調のコースで、7周回するレイアウトとなっている。フィニッシュラインは、ランドマークであるカエルを模した「かえる小橋」を越えた直後に設定されており、この橋がわずかな上り勾配となっている点が特徴的であった。

レースは中盤に3名の逃げ集団が形成され、メイン集団がそれを追う展開となった。
VC FUKUOKAとしてはスプリントでの勝負を狙う作戦だったため、逃げ切られてしまうのは避けたい状況。メイン集団から抜け出そうとする選手は阿部や奥田、木村が前方でチェックしコントロールに徹し、エースのベンジャやジェラールをアシスト。この働きが終盤の動きを大きく左右することになった。

タイム差は最大で約1分30秒まで広がったが、ソリューションテックが集団を牽引し、6周目には逃げ集団を吸収。その後、各チームがスプリント勝負に備え、トレインを整える展開となった。

最終局面では、和歌山城クリテリウムを制したラヨヴィッチ・ドゥシャン選手(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が圧巻のスプリントを披露し、集団の先頭でフィニッシュ。
その後ろでジェラールに牽引されつつ、ラヨヴィッチ選手の動きをマークしていたベンジャは持ち前のレース勘とパワーを発揮して3位でゴール。昨年のツール・ド・熊野でステージ優勝した登りに似たセクションということもあり、得意とする展開での健闘が光った。
スプリントのアシストを終えたジェラールもその勢いのまま5位でフィニッシュ。

チームは全員がメイン集団でゴール。VC FUKUOKAにとって、ステージ表彰台という好スタートとなった第1ステージ。
明日以降の展開にもご期待ください!応援ありがとうございました!

 

ステージリザルト(トップとのタイム差)

✅ベンジャミ・プラデス 3位(+0:00)
✅ジェラルド・レデスマ 5位(+0:00)
✅奥田 和人 64位(+0:00)
✅木村 純気 70位(+0:00)
✅阿部  源 82位(+0:00)

 

レース後のコメント

佐藤 信哉 監督

今回のツールド熊野の1ステージが終了しました。
多くのご声援、そしてメッセージをありがとうございました。

おかげさまでベンジャとジェラルドの2人が3rd、5thと上位でゴールすることができました。

今回、チームの中心選手である横塚は3月後半のJBCF宇都宮、4月に入ってトルコ遠征、更にその後のJBCF兵庫、群馬と奮闘しすぎで今回はDNS。
向川はツールド熊野の裏側のJBCFレースへの参戦でやはり不参戦。
若手中心のメンバーで1名欠けた5名でツールド熊野に挑むこととなりました。

届いただけでもありがたいと思うべきかもしれない(昨年はロスト3回・・・)が、
関空に到着したばかりのベンジャのバイクに骨折が発覚し、スペアバイクに全てを移植したところで、
もう一台のスペアバイクも不良箇所が見つかり、初日はスペアバイク2台も失った状態で臨むこととなりました。
追い打ちをかけるように阿部がメカトラでストップし、
不慣れなバイクに乗り換えるトラブルに見舞われましたが、
なんとか集団復帰し、初日を乗り切ることができました。

メカニックとしてもタフな1日でした。

レース展開としては、チームUKYOの鎌田選手と同郷の岩村選手を含めた胸熱の3名の逃げも興奮したが、結局は集団ゴールの展開へ。
我々としては、最後が登りのゴールということで、集団スプリントであればチームは勝機があると考え、
エースにベンジャ、サブエースをジェラルド、そしてアシストとして奥田、木村、阿部がうまく機能したと思います。

アシスト3名はうまくコンタクトを取りながら立ちまわり、最後の局面まで他チームの攻撃の芽を摘む顕著な動きが確認できて、大きな成果が得られた日でした。

最後はジェラルドがベンジャを引っ張ってチームに表彰台をもたらせてくれましたが、
近い将来同じ役割を他のアシストメンバーで果たせる気がしています。

リーダーチームになるにはまだまだチーム力が足りていないため、正直ホッとしてはいます。
明日からまた厳しい局面にも直面するかと思いますので、
一つ一つ課題をクリアしてステップアップしていきたいと考えています。

引き続きの応援よろしくお願いします。

 

フォトギャラリー

Photos: Kensaku Sakai