レポート

4/13 Tour Of Mersin Stage4(UCI2.2)を終えて

2025年4月19日

2025年4月13日、トルコ・メルシン県で行われた第4ステージを終え、4日間にわたるステージレース「Tour of Mersin」が終了しました。

最終日の第4ステージは、メルシン市街の海岸線を往復するフラットなコースで、1周12kmの周回を10周、合計120kmで争われました。レースはハイスピードな展開の中、集団スプリントでフィニッシュを迎え、この大会を締めくくりました。
4日間を通して厳しい展開もありましたが、チーム全体で粘り強く戦い抜き、総合順位ではジェラルドが9位に入り、チームとしての最高成績を残すことができました。
また、トルコ遠征期間中、インスタライブ配信やSNSなどを通じて、たくさんの応援をいただきありがとうございました!
国内でのUCIレースもツール・ド・熊野、ツアー・オブ・ジャパンが控えており、皆様に活躍をお見せできることを楽しみにしています!

 

🏁4/13 Tour Of Mersin Stage4リザルト

ステージ順位(トップとのタイム差)

✅阿部  源 27位(+0:00)
✅ジェラルド・レデスマ 62位(+0:00)
✅横塚 浩平 93位(+0:00)
✅木村 純気 115位(+0:00)
✅ベンジャミ・プラデス 118位(+0:00)
✅向川 尚樹 128位(+1:06)

最終総合順位(トップとのタイム差)

✅ジェラルド・レデスマ 9位(+4:08)
✅ベンジャミ・プラデス 28位(+11:54)
✅木村 純気 68位(+26:35)
✅横塚 浩平 96位(+37:12)
✅阿部  源 103位(+40:01)
✅向川 尚樹 129位(+52:56)

 

 

レース後のコメント

ジェラルド・レデスマ

ツール・ド・メルシンを通して、チーム全体でずっと勝利を目指して戦ってきました。第1ステージではベンジャの走りで、ゴール直前まで勝利が見えていた中での2位。上りゴールでの好成績でした。
第2ステージではちょっとトラブルもあったけど、しっかり立て直して、ラスト1時間の超ハイスピードな展開の中でも、ほとんどの総合争いのライバルたちと同タイムで無事にゴールできました。ヨコのパフォーマンスも素晴らしくて、大きな力になりました。
第3ステージはマジでキツかった。山岳コースでなかなか調子も上がらなかったけど、気持ちで踏ん張って、ステージトップ10&総合9位に入ることができました。メンタル勝負だった!
そして今日の最終日は、無事にゴールして総合順位を守ることを意識して走りました。もう次のチャレンジに向けて、しっかり切り替えていきます。今回のレースで学ぶこともたくさんありました。
それにしても、今回も含めてこれまでの全レースでのチームのパフォーマンスは、スタッフのみなさんやスポンサーのサポートなしには絶対に成り立たなかったと思ってます。最高の環境と機材を用意してくれて、本当に感謝しかないです。
まだまだ進化中!これからも頑張っていきます!

 

ベンジャミ・プラデス

このレースでは、第1ステージで勝利に本当にあと少しというところまでいき、2位という結果でした。
第2ステージは難しい展開で、特にラストの風の強い場面では、チームメイトがタイムロスを防ぐためにしっかりサポートしてくれました。ヨコは逃げ集団を追いかけるのに素晴らしい走りをしてくれました。
3日目は、総合順位にとって一番大事な日だったんですが、僕にとってはあまり良い日じゃありませんでした。前日までの嫌な感覚が的中してしまい、最後の登りには先頭で入れたものの、すぐにライバルのペースについていけなくて、自分の本来の走りとはかなり差があるなと感じました。そんな中でも、ジェラールがトップ10をキープしてくれて本当に良かったです。
4日目はこのツアーで一番楽なステージだったんですが、前の晩に体調を崩してしまって、ちょっと熱っぽくもあり、今日は無事にゴールすることだけを目標にして走りました。次のレースに向けて気持ちを切り替えています。
今回は自分自身というよりも、チームメイトやチーム全体のためにもっといい結果を出したかったんですが、ずっと順調だった分、たまには調子が悪い日もあるものですよね。
大会を開催してくれた主催者の皆さん、チーム、そして支えてくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。そして、レースのたびに応援してくれる日本とトルコのファンの皆さん、いつもパワーをもらっています!

 

木村純気

今回は自信初めてのステージレースでした。4日間の内2日間は自分が得意とする山岳ゴールだったので、チームのサポートをしつつ山岳ステージでは行ける所までチャレンジさせて頂きました。結果的にはラインレースならではの走り方や、連日レースが続くなかでのコンディションの調整などに苦戦して思い通りの走りは出来きませんでした。チームのサポートも経験した事が無い程の横風や力の差などにより大事な場面で集団からドロップしたりと、あまり貢献することができず悔しい気持ちがあります。チームとしても中々厳しい場面がある中でも最前線で走っていたベンジャやジェラールは本当に尊敬します。今回非常に多くの事を学ばせて頂いたので、今後のツール・ド・熊野やTOJでは上手く立ち回れるように活かしていきたいと思います。そして、この場を借りてチームサポーターを初め、主催者ならびに今回のトルコ遠征に支援していただいた企業様、4日間応援してくださった方々に深く感謝申し上げます。

 

横塚 浩平

チームとしてはベンジャとジェラルドの総合上位を目指して走り、ベンジャがステージ2位、ジェラルドがクイーンステージでベストを尽くし総合9位でレースを終えた。
素晴らしい走りをした2人には心からの感謝とリスペクトを送りたい。
個人的には総合順位の決まるステージで力になれなかった点は申し訳無かったが、先週のレースであまり良い感覚が得られず不安がある中、この4日間でなんとか立て直す事ができたと思っている。
これを弾みに自分も今後のレースで良い結果を残していきたい。

 

阿部 源

このたびのトルコ遠征にあたり、ご支援・応援をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
現地入りしてからステージレースまでの期間に体調を崩してしまい、チームの仕事を十分に果たすことができず、チームメイトには大きな迷惑と負担をかけてしまいました。私が担うべき役割まで引き受け、チームを支えてくれたメンバー、そしてその中で結果を残してくれたベンジャとジェラルドには心から感謝しています。
今後は体調管理を徹底し、同じ過ちを繰り返さぬよう気を引き締めますので引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

向川 尚樹

昨年に引き続き、このレースを走らせて貰ったが、今年はヨーロッパ系のチームが多くレベルが高かったように感じた。
レースの距離も少し短くなった事もあり、常にハイペースでレースが展開され圧倒させられる日々だった。
特に第2ステージでは、ベンジャの総合を守る為に仕事をしなければいけなかったが、その場にいる事が出来なかったのが情けなく思う。
起伏の激しい地形、強風、ハイスピード。日本では体験出来ないラインレースを、また走れて幸せに思っています。スポンサーの皆様、ありがとうございました。
主催者の皆様、今年もご招待頂き、また、とても親切にして頂きありがとうございました。来年もまた走らせて下さい。

 

石原 悠太

今回、初の海外UCIレースに出場する機会を与えていただき、この遠征に向けて最善を尽くして準備をしてきました。しかし、トルコ到着後に体調を大きく崩してしまい、初戦のワンデーレースはDNS。さらに、コンディションを戻すことができず、続くステージレースのメルスィンも2日目途中リタイヤという不甲斐ない結果に終わってしまいました。今大会の出場にあたって支援して頂いた企業の皆様をはじめ、スポンサー・サプライヤーの皆様、チーム関係者の方々、そして何より、チームメイトに自身が何一つ走りで貢献できなかったことに、やるせない気持ちでいっぱいです。しかし、本遠征を通して、本当に数えきれないほど多くの事を学び、体感し、吸収することができました。この何にも代えがたい貴重な経験を、「経験」で片付けず、今後チームや支えてくださっている多くの方々に1つでも多く恩返しができるよう、より一層気を引き締めて競技活動もしていきます。改めて、たくさんの応援・サポートに心から感謝しています。ありがとうございました。

 

佐藤 信哉 監督

ツアーオブメルシンを今年も走ることができ、感謝しています。
温かく迎えて下さるトルコの主催者と友達、スタッフ、そしてチームの活動を支援してくださる方々のおかげでこうした挑戦ができます。
また、同期間中に行われた国内レースやクラブの活動も多くの方の助けがあり、我々は安心して目の前のレースに打ち込むことができています。
前週のシエドラ・アンシエントシティから2週間に渡るレース期間はタフなものだった。
今回初めての参戦となった木村、石原、ジェラルドは非常に良い経験ができ、有意義な機会になった。
木村はステージレースやラインレース、更にはトルコの悪路の洗礼を浴びて、自身の力を存分には発揮できていなかったように思う。
ジェラルドも苦痛に顔を歪めながら奮闘した第3ステージは思うような結果ではなかったのかもしれないが、
悪いなりにしっかり走り抜き、シングルの総合リザルトを残すことができたが、これもベンジャの存在が大きいように思う。
体調を崩すメンバーが続出し、また連日機材トラブルに見舞われたが、
トルコ人スタッフの献身的な支えにより無事にレースを終えることができた。
今回は日本からシマノ、愛三、キナンが参戦し、多くの選手やスタッフの皆様とお話しする機会もあり、
色々なことを学んだ。
また我々の拙いインスタライブにこうした国内チームのファンの皆様が訪れていただき、感謝しています。
これからまたしばらく国内レースが続きますが、応援していただけるようまた頑張ります。