レポート

2016年BRM130嘉麻300km

2016年2月1日

寄稿者 森 幸一
日時  2016年1月30日 7:00スタート
参加者 43名(DNS含む)
コース  嘉麻-中津-国東-安心院-日田-嘉麻
距離  301.6km
今回はチームメイトの井戸川が参加しています。
吉田は参加予定でしたがインフルエンザに罹患してしまい不参加です。
私はものすごい練習不足です。

天気予報は午前中は小雨、午後から夜半までは曇りです。
先週末から今週初めまで大寒波は和らいで暖冬傾向に戻りつつあります。
服装は裏起毛2枚、冬タイツの上からビブショーツ、下着はファイントラック、
足元はフットマックス、バックポケットにハクキンカイロを忍ばせています。
念のために雨合羽上下を自転車にくくりつけておきます。

自宅-スタート(38,8km)
南区-大宰府-米の山-嘉麻
5:20に奥様に見送られて家を出発します。
幸いなことに雨は降っていません。気温は10℃で暖かいくらいの感じです。
まだ暗いので前後灯を1本づつの点けます。
路面は乾いてなくてタイヤは埃を含んだ黒い水を掻き揚げます。
米の山峠の頂上付近の炉端には雪が残っています。
下りではもう一本のフロントライトを点けます。
濡れた溝きり道路にビビりながらゆっくりを下ります。
スタート地点に着いたころには明るくなっていました。
7:00を少し過ぎたころに到着してスタートしていく岩本さんに
遅刻の度合いがかわいかったためか「早かったじゃないか。」
すでに井戸川は到着していました。
車検などスタート手続きを済ませて早々にスタートしました。

スタート-PC1(81.5km)
嘉麻-赤村-築上-中津-豊後高田
ブルベ大分周りの定番コースです。
井戸川は抑えているのでしょうが、練習不足の私には不安のあるペースで
進んでいきます。どんどん先行している参加者を抜いていきます。
泥除けを装備している井戸川の後ろは快適でゴールまでほとんど付き位置でした。
赤村で岩本さんから「もう追いつかれた。」
私も井戸川も自走なので築上のコンビニで早めの休憩をいれます。
国道10号線は相変わらず交通量が多く、路肩はうねりやデブリが多くて気を使います。
中津を過ぎたあたりから小雨がパラついてきました。
涼しくて気持ちいい程度の雨量でしたので、雨具なしでそのまま進みますが
PC1に付いたころには凍えていました。10:45にPC1に到着しました。
井戸川はサイクルコンピュータがうまく機能していないみたいで、
「ルートはモリコーに任せるけん。」とおっしゃるので、口には出しませんでしたが、
私も安心して「じゃあ先頭はイドシンね。」と思いました。
十分に休憩しておでんとおにぎりを補給します。

PC1-PC2(57km)
豊後高田-真玉-国東
国東半島を時計回りに9時から4時の方角に進むコースです。
出発時には雨はやんでいました。冬で雨の国東半島は交通量が少ないです。
真玉からはまさにリアス式海岸という感じで、岬を上ってトンネルを抜けて下る
を繰り返します。
昼を過ぎてからは晴れ間が出てきて、岬に上ると対岸の宇部市が見えます。
ほとんど信号待ちがなく、私の上半身は固まり始めて肩、腰が痛み出しました。
井戸川は尻の痛みを訴え始めました。
私は太ももがパンクしたようで、勾配6%を12km/h(遅!)で進む井戸川の尻に
レースさながらの表情で喰らいつきます。早くもつらい時間が来ました。
国東市にはいると少し交通量が増えてきました。13:41にPCに到着。
おにぎりとそばを補給して小1時間は休憩していました。

PC2-PC3(54.3km)
国東-安芸ダム-山香-農業文化公園付近-安心院
両子山から低山の連山を山間部を縫っていくようなコースです。
ここからは先は長いのぼりが増えてきます。
スタート後しばらくは元気だった井戸川はだんだん弱音が増えてきて、
明らかに具合が悪そうになってきました。私に置いていかれる始末です。
ブルベにおいて無理は禁物なので安芸ダムで自販機休憩を入れます。
頭を抱える井戸川に私はこれ見よがしに心配してあげました。
休憩中に岩本さんから「止まりすぎ。」走行中に4回抜いて、休憩中に
4回抜かれてしまいました。
このあたりが井戸川の一番きつい時間だったのではないでしょうか?
もちろんまだ半分もきていません。
初参加の井戸川は残りの距離のことを考えると憂鬱になることを知りません。
家に帰り着くためには漕ぐしかないのです。
再出発してすぐに急勾配のぼりがありました。
路面は相変わらず濡れていて、トリッキーな下りに入ると井戸川に離されてしまいます。
10号線に再び戻り42号線に入ります。ゆるく上っている田舎道に目をやると、
雑草だらけの田んぼ、痛んだブドウ棚や剪定していない落葉果樹が目立ちます。
日本の農業、後継者求むという切実な課題が垣間見えます。
ついでにいうと田舎の軽トラック(農業従事者と思われる)にはかなりの確率で
もみじマークが貼ってあります。
井戸川はゆるい下りに入ると水を得た魚のように重たいギアを踏みます。
井戸川の調子が戻ってきたところで、16:54にPC3に到着。
おにぎり、バナナ、ゆで卵で補給、夜装備を整えて出発します。

PC3-PC4(63.4km)
安心院-岳切渓谷-耶馬渓ダム-山国-日田
スタート後すぐに暗くなってきました。ナイトクルージング始まりです。
県道27号線から上りに入っていきます。
中央線も街灯もない動物飛び出しと落石注意の道です。
院内月俣からの急勾配をインナーロー(39T×23T)でヨチヨチ登ります。
頂上の岳切トンネルはぼこぼことした壁面でいい雰囲気を出しています。
暗くなっているので下りでも井戸川に離されることなくついていけます。
耶馬渓ダムまで下ると山国まで登ります。3分に一度くらいの頻度で
井戸川から残りの距離と標高を聞かれます。私はアナログ式ながら
優秀なサイクルコンピューターとして「あとちょっと。」と曖昧に答えます。
日田までの下りは街灯もおおくて高速で進むことが出来て
あっという間に日田市街地です。PC3付近のうどん屋で補給します。
20:44にPC3に到着、補給は済んでいるので飲み物だけ買って出発します。

PC4-ゴール(45.4km)
日田-夜明-小石原-嘉麻
筑後川沿いを軽快に走りぬけ、夜明から小石原までのだらだらと長い
登りが続きます。車はほとんど通らないので併走でしゃべりながら最後の
登りをやっつけます。道の駅 小石原でトイレ休憩をとります。
嘉麻峠まで登ってしまえば、ゴールはすぐそこです。
気温は3℃ですが周囲にはかなり雪が残っています。井戸川が
「雪解け水が再凍結してとうかもしれんけん、ゆっくり下ろうや。」
「嘉麻峠は橋が多いけん、上の方の橋だけは気を付けようか〜。」と
返しました。標高がさがってくると寒さも和らぎます。
平坦に入るとゴールが近いためか心なしかペダルに力が入ります。
22:52にゴールのジョイフルに到着しました。15時間52分かかりました。
ゴール後の手続きを行いジョイフル雑炊と紅茶を飲んで人心地つきます。
スタッフの皆さまの夜間の対応頭には下がります。
井戸川と記念写真を撮ってそれぞれの帰路につきます。

ゴール-自宅(38.8km)
嘉麻-米の山-太宰府-南区
あまりにも寒くて雨合羽をきました。
南東の方角から不気味なくらい赤い半月が登ってきています。
月を眺めながら米の山を登ります。合羽のためか暑くてたまりません。
太宰府から小雨が降ってきました。本降りになる前にという気持ちが
ペダルにこもり思ったより早く0:50頃に自宅に着く事が出来ました。

路面はだいたい濡れていましたが、ほとんど雨も風もなく、天候に
恵まれたブルベでした。井戸川といろいろ話をしてずっとひっぱって
もらいました。
総走行距離 379.4km
総時間    19:30位
今年の走行距離 479.4kmくらい

奥様へ
1月はたくさん小麦を挽いたのでパンにしてください。
石臼の道は険しそうなので精進してまいります。